法人会リレーニュース > 『日本で一番子どもたちが本を読むまちをつくる会』の活動を応援
須崎法人会[ 社会貢献]
須崎法人会(高知)の会報誌に寄稿された会員のエッセイを紹介します。
法人会としても、23年度に図書購入の寄付をするなど、応援しています。
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私は須崎市に居住しており呉服業を先代から引き継ぎ営んでおります。
仕事以外で須崎法人会の理事を務めていますが、その他にも、全国的にみても数少ないであろうと思われる団体に所属しております。
その名称も長く『日本で一番子どもたちが本を読むまちをつくる会』(以下、本の会)といいます。
どうです?とっても長いでしょう。決して意図的に長くしているわけではございません。
平成17年当時、これをやるなら徹底的やろうと須崎市民の有志が、粗悪な情報社会が氾濫する環境の中で育つ子どもたちの将来に不安を感じ集まり、子どもたちの心の成長を良い方向に向かわすにはどうしたらいいのか模索していくうちに読書による心の教育に辿りつきました。
そこで学校現場や読書の専門家にも何度も足を運び、耳を傾けながら『朝の10分間読書』(以下、朝読)というものに出会い、その効果も確認しました。その他にもあと2つほど良い取り組みを得ました。
それは朝読を開発した方から読書の4原則の中の
〇みんなでやる
〇毎日やる
〇好きな本を読む
〇ただ読むだけ
好きな本を読むことをキーワードに、子どもたちが好きな本、読みたい本を選ぶ『選書会』を平成18年より、市内の全小中学校で本の会が実施しました。これは大人がこの本を読みなさいというのではなく、子ども自身が選べて効果も大きかったと思います。
もう一つは子どもたちが好きな本を自由に手に取れる環境づくりとして『学級文庫』の設置でした。
(写真は6月に市内の小学校体育館で行われた『選書会』)
『朝の10分間読書』『選書会』『学級文庫』の3つをセットにして子どもたちに本を読んでもらおうと取り組んでいます。
すでに朝読を取り入れている学校もありましたが、須崎市内全小中学校での実施を須崎市の協力のもと平成18年4月から完全実施となったわけです。
以来、今日まで須崎市内の全小中学校、幼稚保育園などに約25,000冊本を寄贈しております。
子どもたちも本を読み、家族も読み、周りも読み広がり名称のとおり日本で一番・・・に実現できるようにと願っています。
最後になりますが、この本の会の資金集めは寄付などでございますが、平成23年度には須崎法人会須崎支部様より多額のご寄付をいただき感謝申し上げます。
また、この厳しい経済環境の中でも、未来の子どもたちにとって良い読書の環境づくりを進めていきたいと思いますので何卒、ご寄付等いただければ幸いです。
(須崎法人会理事 和田耕造)
(2013)