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被災小中学校にピアノを贈る―東日本大震災復興支援の旅

盛岡法人会女性部会[ 災害・支援・応援]

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 盛岡法人会(岩手)女性部会の18名は8月22日(木)、東日本大震災で被災した岩手県岩泉町の町立小本小中学校大牛内分校を訪問し、電子ピアノを贈った。この後、宮古市の田老地区へ復興支援の旅を実施した。
 町立小本小学校と小本中学校は、2011年3月11日の東日本大震災で津波の被害にあった。幸い、避難が早かったため、児童、生徒は全員無事だったものの、校舎や体育館が水に浸かって使えなくなり、町の中心部から離れた小本小学校大牛内分校に平屋の仮校舎を建設し、昨年春以来、授業を受けている。同小中学校では、津波でピアノを喪失し、音楽教育で不便をしていた。
 この日は、岩泉町の教育長ほか学校関係者、小本小の児童が揃う中、仮校舎で電子ピアノ2台の贈呈式を行った。4年生の小沢明由莉さんが代表して「岩泉町の合唱発表会に向けて練習で活用したい。」と感謝の言葉が述べた。
 その後、一行は津波で市街地が全滅状態となった宮古市田老地区を訪問。同地の復興状況を視察し、会員として自分の目で確かめることを目的に旅をした。
 万里の長城と称された田老地区の防潮堤を視察した。
 同地区には明治、昭和の津波の経験をもとに高さ5メートル総延長2.5キロメートルの防潮堤が建設されていたが、東日本大震災の津波で、第二防潮堤が無残にも破壊された。当時の状況がそのままで残っており、会員は自然の圧倒的な破壊力に声も出なかった。
 防潮堤の内側で、かって街並みがあったところは、今は雑草が生い茂り、往時を偲ぶこともできない状況で、改めて被害の甚大さを認識した。
 6階建ての田老観光ホテルは3階まで浸水し、その上にいまも被災者が暮らしている。
 一行は、「あまちゃん」で話題となっている三陸鉄道北リアス線の震災学習列車に乗車。震災ボランティアガイドから三鉄の被災状況や復興計画を聞き、宮古駅に向かった。
この復興支援の旅では震災から2年5カ月が経ち、ともすれば忘れがちとなっている被災者の皆様に心を寄せることを目的に行いましたが、改めて傷跡の大きさを認識し、まだまだ支援が必要と感じたところです。

画像1 田老観光ホテル

画像2 破壊されたままの田老地区第二防潮堤

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