札幌北法人会女性部会（犬嶋部会長）は、5月22日（水）の通常総会終了後、恒例の講演会を㈱エム・ケー・プロジェクト代表取締役和田順子氏を講師に迎え、部会員等28名が参加して開催した。
　講師の和田氏は、野菜ソムリエプロ、食育インストラクターなどのほか、全国で二人目・北海道初となるサルベージ・プロデューサーの資格も取得され、食育にとどまらず食を通じてライフスタイルを提案する「good food，good life」を主宰、2021年には「北海道輝く女性のチャレンジ賞」を受賞されている。
　講演会では、フードロスや食料問題について学ぼうをテーマに、日本全体で1年間に約523万トンのフードロスが発生している現状や、食料問題では、世界で10人に1人、8億2,800万人が飢餓に苦しんでいる反面、全世界でつくられた食品の１/３が捨てられている現状など、パワーポイントを使用して分かりやすく解説していただいた。
　また、環境にやさしい食生活として「規格外品」の購入や「ローリングストック＊1」、食材シェア・パーティーである「サルベージ・パーティー＊2」など、これから私たちができるライフスタイルが紹介された。
　講演の後半では、参加者をグループに分け、手作り感満載のすごろくゲーム「ポテトの冒険」に参加し、楽しく理解を深めることができた。
　食品ロス削減は、女性部会が全国的に取り組んでいる課題であり、今回は知識の習得に大いに役立つ講演会であった。

　＊1　ローリングストックとは、いつも利用している食品や日用品で、非常時にも利用できるものを少し多めに備蓄（ストック）すること
　＊2　サルベージ・パーティーとは、買ったけど使い切れなかった食材、もらったけど食べないいただき物、たくさん採れた野菜など家庭で持て余している食材をみんなで持ち寄り、美味しい料理に変身させること
（令和6年6月3日　掲載）