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釜石、遠野で全盲のシンガーソングライター、
佐藤英里ちゃんが応援コンサート

釜石地区法人会[ 社会貢献]

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釜石地区法人会は、自作曲をピアノ弾き語りする全盲の少女、佐藤英里(ひらり)ちゃん(10)=新潟県立盲学校小学部5年=を招いて、2012年3月24日、25日の2日間、釜石市と遠野市で「被災地に響け 応援コンサート」を開きました。

きっかけは、同法人会の役員が、昨年、東京で開かれた障害のある音楽家志望の人たちが全国から集う「ゴールド・コンサート」を聴きに行った際、英里ちゃんにお会いし、「被災地に出向き自分が作った詩『みらい』で、被災した人を元気づけたい」との話を受け、実現したものです。当初は、昨年末の開催予定でしたが、英里ちゃんが体調を崩したため今回の開催となりました。

英里ちゃんは、5歳の時に、美空ひばりの歌に感動し、ピアノと歌を習い始め、一昨年の「ゴールド・コンサート」で、歌唱・演奏賞、観客賞を史上最年少で受賞しています。

24日は、大津波で3人の従業員を失うなどの大被害を受け、ようやく営業再開したばかりの旅館「宝来館」=釜石市根浜海岸前=で、作詞作曲した「みらい」のほか、美空ひばりの「愛燦々」、いきものがかりの「ありがとう」をうたってくれました。最後に、全員で「ふるさと」を合唱しましたが、約80人の観客の中には、ハンカチで目頭を押さえているひとも多くいました。

宝来館に到着する前に、津波被害を受けた釜石東中、鵜住居(うのすまい)小学校を見学し、がれきを手にして、英里ちゃんはあらためて、驚いた様子でした。

25日は、遠野市新町の「あえりあ遠野」で、英理ちゃんはピアノの弾き語りで、「愛燦々」など7曲を披露。最後に、再び、「みらい」を歌うと満場の拍手が送られた。
(2012)

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