法人会リレーニュース > 女性部会恒例「通常総会講演会」を開催 「あなたは大丈夫?アンコンシャスバイアス ハラスメントに気付く」
札幌北法人会(北海道)[ その他の事業内容]
札幌北法人会女性部会(犬嶋由香里部会長)は5月22日、通常総会終了後恒例の講演会を、弁護士法人パークフロント法律事務所代表弁護士 佐藤眞紀世氏を講師に迎え開催した。
講師の佐藤氏は、大学卒業後入社した航空会社に勤める傍ら司法試験を受験し、弁護士登録・弁護士法人を設立し現在に至っている。
講演では、「アンコンシャスバイアス」とは、無意識のうちに偏見や思い込みで、周りの人の可能性を狭めたり、知らず知らずのうちに誰かを傷つけたりする行為で、結果として「セクハラ」「パワハラ」「マタハラ」につながるものであり、ハラスメントの未然防止に会社として講ずべき措置のポイントとしては、①就業規則や相談窓口の整備、②上司や従業員に対するアンケート等の実施、③研修会・勉強会等の開催、そして会社上層部からハラスメントに厳正に対処するとのメッセージと組織の取組みを周知・啓発することが重要であるとの説明があった。
また、アンコンシャスバイアスがもたらす影響として、①採用・昇進における影響(能力ではなく、年齢・性別・見た目などで判断する。結果的に優秀な人材の採用や登用が阻害される。)、②職場コミュニケーションへの影響(無意識の発言により信頼関係を失う。)、③顧客対応・サービスの質の低下(顧客を属性で判断、先入観で対応してしまう。)などが挙げられ、それらを解消するためには、
① 気付くこと:バイアス(偏見)は誰にでも、自分にもあると認識すること、相手と自分を置き換えてみる。
② 問い直すこと:自分の判断の根拠を改めて問い直すこと。
③ 行動に移すこと:対話をしてみる、多様性を受け容れる。ことが重要と
のことであった。
この講演で、社員のモチベーションの維持・向上、離職率の低下、人材不足の解消がより良い職場環境作りに欠かせないという重要性を再認識する機会となった。
(令和7年7月4日 掲載)