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津波や原発避難の体験を聞く

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相双・福島両女性部会員が交流会を開く
津波や原発避難の体験を聞く

相双法人会女性部会、福島法人会女性部会[ 災害・支援・応援]

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 福島法人会女性部会が4月23日、相双法人会女性部会を訪問。相馬市岩子中島の「晴風荘新館」で、福島法人会女性部会27人と相双法人会女性部会15人が、支援交流会を開催した。
 相双法人会の女性部会員のほとんどがつらい体験をしている。未曾有の津波被害を受けた会員、原発事故により地元を避難させられた会員。女性たちが見た、聞いた、津波の恐ろしさや原発事故による避難生活の体験をよく知ることを目的に企画された。
 両部会員は互いにあいさつをし、昼食をとりながら、個々に話をし、その後、相双女性部会員一人一人から発言してもらった。
 津波を受けた人や建物の様子。2年過ぎての復興の様子や原発事故で避難する時の様子が語られた。
 どこに行くかも教えられず、転々と避難した時の辛さ。仲良くしていた会員とも離れ離れになりさびしくていたので、今日は、昔の仲間に会えることがうれしくて避難先の郡山市からやってきたと話す人。
 社員の半数は家を流され、半数は家族を亡くした。生きること、働くことに絶望したと、訴える社員を励ましつつ、自分に発破(はっぱ)をかけて今日まで女一人で頑張ってきたと話す会員もいた。
 また、復興補助金が、一番に必要とされるべき被災地になかなか回ってこず、住宅地造成が遅れていることへの不満。仮設住宅や借家屋から新築しようとした時にそれを阻む法律の多さ。このような状態は何百年に一度のことでありもう少し特例を設けてくれでもいいのではないかという憤り。
 戻りたいのは原発事故前の我が家であるのに、政府は理解がない。放射線の数値やライフラインの話ばかりをして、それが復興であり、戻れる条件のように言っていることへの怒りの発言もあった。
 最後に、「花は咲く」をワンフレーズずつ歌いつなぎ、「少しでも、元気を、勇気を、やる気を持とう」と励まし合った。
 午後は、バスに乗り、津波と原発事故の両方の痛手を受けた南相馬市小高区の海岸と市街地を見て廻った。
 相双法人会のある福島県浜通り地方は、福島市から乗用車で70~80分で来られる距離にあるため、福島法人会女性部会員には震災前の様子を知っている方も多くいたが、今回、被災現場を見ることで、震災の強大さに驚いていた。
 また、原発事故の規制のない地域の復興の早さと、原発事故により復興が遅れている地域との格差が大きいことに驚いた方もいた。
 福島法人会女性部会員たちは、「今日は貴重な経験をしました。想像を超えた体験談を聞き、私たちは本当の復興に向かって、震災も原発事故も風化させてはいけない。そして、原発事故による風評被害を女性の手で払しょくしていくため頑張りたい」と話し、帰路についた。
(2013)

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