郷土伝統芸能「庄内出羽人形芝居」による酒田法人会（山形）の「出前租税教室」が、今年度も予定通り行われました。（写真は遊佐町立高瀬小で）
　今年開催したのは、酒田市立亀城小（６月12日）、同市立八幡小（６月24日）、同市立西荒瀬小（６月26日）、遊佐町立高瀬小（７月18日）の４校。
　平成19年度に取り組み始め、青年部会・女性部会が分担協力する形で、域内の小学校を対象に毎年４校を回る計画で、７年目を終えました。
　酒田市・遊佐町の教育委員会のご協力を得て、２月に対象校の選定要請をし、個別の状況（対象学年・児童数、会場・設備、時間帯等）を把握した上で、新学期に入って詳細打ち合わせを行って、本番を迎える・・・という段取りで、毎年のこととて、「法人会って、何？」と言っていた先生方も、今や何の前置きもなし？にすんなりと準備が整うという仕組みが出来上がりました。
　これまで、巡回した学校は24校、参加児童数で4,000名を越えました。
　残りも10校となり、一巡の終着も見えてきました。嘗ての１年生が卒業する循環で、企画されたものながら、次期に向けてどうするか？・・・そろそろ検討の段階を迎えております。
　さて、その取組みの評価はと言えば、所期の目的である、①柔軟な頭脳に「税金」という言葉が、素直に植えつけられる、②無形文化財たる伝統芸能の継承支援、について、当初考えた以上の成果が上がっていると組織の内外で大好評であります。
　何といっても、人形の世界（江戸時代）と現代の「税金」とのアンマッチが逆に奏功して、児童たちの喜びの反応が、直後の次々に競って手が挙がる感想発表や教室に帰って寄せられる感想文集に、率直に表現されています。何よりも、「租税教育」の一環として定着してきたことが嬉しく感じられるところであります。
　引き続き女性部会では、この成果を「絵はがきコンクール」に繋げるべく、各対象校に応募を要請し、取組の一貫性を以って頑張っております。