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復興支援視察ツアーに参加して

武蔵府中法人会[ 災害・支援・応援]

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 武蔵府中法人会(東京)は、 7月6日、7日に東北復興支援視察ツアーを実施しました。参加者は28人。女性と男性とほぼ同数でした。
 昨年3月の大震災は東京でも今まで経験したことのないような揺れでした。夕方テレビで見た津波の映像は脳裏を今も離れません。繰り返し襲う津波がいかに恐ろしかったか、今回の視察ツアーに参加して惨状をこの目で見て、ボランティアの方の説明を聞き実感しました。
 6日は東京から一ノ関まで新幹線を利用。貸し切りバスに乗り代えて厳美渓、毛越寺、そして世界遺産の指定を受けた中尊寺に行きました。蒸し暑い中、大きな木々の茂る中尊寺は、寺のガイドさんによる説明を聞きながらの1時間は、タイムスリップしたような時間でした。見学終了で、一路、南花巻大沢温泉山水閣(岩手県花巻市湯口)を目指しました。
  当法人会は、会員から1000万円を超える義援金をいち早く募り、日赤を通して被災地に送りましたが、今回は女性部会が毎年集めている未使用のタオルを被災地に送ることにし、花巻市の花北法人会女性部会が受け取って、必要なところに配っていただけることになりました。夕方、ホテルまで女性部会長副部会長と専務理事が来てくださり、被災したときのこと、復興に向けてがんばっていることなど聞かせていただきました。女性部会長の話は復興に向けて力強く、私たちの胸に響きました。
 翌日7日はあいにくの雨。この旅行の目的である被災地の視察は、今日が本番とみんな緊張していました。遠野のカッパ淵、伝承援園を見学した後、いよいよ岩手県釜石市、大船渡市、陸前高田市、宮城県気仙沼市と三陸の被災地に入りました。あの日から1年4ヶ月たち、当時より、がれきも片づいてきたのでしょう。しかし、そこここにあるガレキの山は雨の中、白い煙を上げていました。現地のボランティアの方がバスに乗り込み、地震から津波までそして避難の様子、亡くなった方のこと、そして復興に向けての決意など、実際に現地を見ながらの説明に涙があふれてきました。お昼に立ち寄ったホテル「宝来館」(釜石市鵜住居町)の、元気な女将さんから急死に一生を得た貴重な話も聞きました。被災地の方はみんながんばっています。 復興支援の旅ですから、おみやげもたくさん買って、帰りました。
今回、この目で被災地を見たいと思って参加しましたが、参加してよかったと思いました。また、今回の視察には含まれませんでしたが、原発の影響で自宅に帰れない人たちのことも、忘れてはいけないのではないでしょうか。
見てきたことを、多くの人に語り、今、私たちにできることは何なのか、何をするべきなのか、落ちついて考えたいと思いました。(女性部会 石川久子)
(2012)

画像1 「釜石市住宅地区防災センターなのに、2階のこの部屋の天井まで水が襲ってきて、多くの命が奪われました」。ボランティアガイドの説明をきく一行。

画像2 いまも、窓から見える風景は、壊れた建物とがれきの山…

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